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DAILY OKAPPA

ただの主婦の雑記帳

小銭の話。

都会の雑踏で、小銭は意外に拾われない

JRの改札内にいた。
所用を終え、帰るところだった。

20㍍離れたところから音がした。
小銭が盛大にばらまかれる音だ。

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5円、10円の響きじゃない。
比較的空いている昼下がりとはいえ、ターミナル駅はそれなりの賑わい。
音の出どころへ視線を向けると、男女数人がハッとしたようにキョロキョロしていた。
おそらくその中の誰かが落とし主だろうと踏んだが、どういうわけか誰1人立ち止まろうとしない…。

ばらまく男に…拾う暇人…

吸い寄せられるように、私は歩み寄った。
急いで拾い集めると615円あった。
そういえばキョロキョロしていた人たちの真ん中に、重そうなビジネスバッグを肩から提げた恰幅のいい男性がいた(ような気がする)。
あの人がポケットから切符を取り出そうとして、ばらまいのかもしれない。

音楽でも聞いていて、聞こえなかったのだろう。 

 

おじさんと目が合った。

「こんなに落として、ぜんぜん気づかないんですね?」と私。

おじさんは「けっこうウルサイからね……もらっちゃいな」と自分が拾った12円を私に手渡した。

〆て627円。

チマチマ家計簿つけているだけあって、瞬時に総額を記憶してしまう私である。

モヤモヤした…

ネコババするわけにもいかないので、ちゃんと届けた。

モヤモヤが止まらないので、気分転換にタリーズへ…。

「あの人はきっと627円落としたことに気づきもしないだろう…」「コンビニで『なんか足りねぇ』くらい思うだろうか…」「ぜんぜん関係ない私が、これほど正確に記憶しているというのに…」「それにしても現代人はどうして小銭を拾わないんだろう」「近くにいた人は、なんで教えてやらないんだろう」「小銭入れ買えばいいのに…」

 

350円のラテを飲みながら、小銭を大切に!と思ったお話…。

(おわり) 

ラバーコインケース リラックマ

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